初期がんの治療について

 

がんは初期段階で発見することができれば、治る可能性が高い病気です。初期段階のがんで転移がみられない場合、標準治療を行うことによって5年生存率は約90パーセントに達するといわれています。初期段階のがんの場合、外科手術や放射線治療が推奨されています。

 

ただ、外科手術や放射線治療などの標準治療は、患者の身体に大きなダメージを与えてしまいます。患者のもつ免疫力や自己治癒能力を大幅に低下させるというデメリットもあります。さらに外科手術や放射線治療と並行して抗がん剤治療を行う場合も少なくありません。抗がん剤治療については諸説ありますが、「数ヶ月程度の延命効果に過ぎない」というのが一般的な認識です。

 

標準治療に様々なメリットがあるのは確かです。しかしながら、標準治療を行うことによって患者の身体機能が大きく低下して「がんが治りにくい身体」に変容する可能性が高いことも指摘されています。がんの性質によっては、「積極的に治す治療をしないで放置する」ことも選択肢として挙げられています。

 

「がんを放置する」ということは「治療を放棄する」ということではありません。積極的な治療を行ってもあまり効果が期待できない場合、「あえて放置する」ことで治療を行うよりも余命が延びてQOL(生活の質)も保つことができるというケースもあります。言うなれば、「様子見」です。

 

医療技術の発達によって、対処できるがんの種類も増えました。ですが、依然として「がんが手強い病気である」という事実は変わりません。初期段階でがんを発見することはもちろん大事ですが、「治るか治らないか」にばかり固執してまうと、大きな後悔を残すことにもなりかねません。

 

また、がん細胞を消滅させるためには、過激な手段を講じなければなりません。現在の技術ではがん細胞だけをピンポイントに攻撃することは難しく、がん細胞だけではなく正常細胞にも甚大なダメージを与えてしまいます。正常細胞に大きなダメージが加わるると、重篤な副作用を引き起こすこともあるので注意が必要です。

 

現代医学の粋である標準治療の効果は強力です。しかしながら、強力だからこそ、患者の身体に大きな負担をかけてしまいます。標準治療を行ってがんが治ったとしても、免疫力が低下して、他の病気にかかり亡くなる患者も少なくありません。がんが原因で命を落とさなくても、がん以外の病気が原因で命を落としてしまっては本末転倒です。

 

標準治療に代表される対症療法は目先の症状を抑えるための「一時的な措置」に過ぎないケースがほとんどです。もちろん、ときには一時的な措置が重要な場合もありますが、「その場しのぎの対応」では根本的な解決には至りません。根本的な原因を取り除くためには、「がんになりにくい身体をつくる」ことが必要です。標準治療を受けた後の「がんになりやすい身体」をいかにして脱するかが明暗を分けます。

 

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